神様の12の使い魔

□Imuzenー イムゼンー
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「どういうつもりだ?」
「どうと言われてもな」


オレの言いたい事を察しているだろうに、素知らぬ顔で返事をしてくる


「神と家族が休めって言うなら、しかたないけど休んでやる。だけど、この状況の意味がわからないんだけど?」


本来なら、今のオレの状態を一番許せないのは自分自身なのだが、流石に家族総意と言われてしまえば、どうする事も出来ないので諦めて休むが、何故、家族の中でも特別厄介なメンバーに、囲まれなければいけないのか、皆目検討がつかない



「やらなきゃいけない事があって」
「それは何?」
「わかってるだろ?言えるならとっくに言ってる」
「まあ、そうなるか」


概ね兄弟のせいで、厄介ごとに巻き込まれがちなミザだが、自ら望んで巻き込まれに行く事はそうそうないので、ミザとしてもこの状況は面倒に思っているのかもしれない


「言っとくけど、この面子で収まってる状況で、エスには折れといて欲しいんだけど?」
「は?どういう事だ?」


これ以上ないと思っていたのに、更なる不穏な言葉を放つミザの表情を、急いで確認する


「最悪ネスがどうにかする事になってるから」
「マジか・・・」
「いやぁ、ネスの家に久しぶりに行ったけど、上がることなく帰ったわ」


笑いながら話すミザに、もう返す言葉も見つからなかった


エスは巳年担当の家族なのだが、ちょっと特殊な性格をしていて、こんな意味がわからない状況に巻き込まれれば、何をしでかすかわからない



「まあまあ、そうならないように俺達が頑張るって」
「だから何を?」
「そうだな。俺一人じゃどうしようもないし、とりあえず皆のところに戻ってからだな。さあ、戻るぞ」
「あ!おい」


ミザは、人の腕を遠慮なしに引っ張り、皆がいる部屋へと強制的に戻されたのだった





「やっと戻ってきた」
「あんまりミザを責めてやらないでよ?」
「この状況、ミザ兄が原因ってわけじゃないからね」
「原因追求するなら、間違いなくエスだろ」
「そうかもね」
「は?!オレ??」


部屋に戻るなり、家族からあれやこれやと言われ、最終的に責任の所在が自分に巡ってきた事に、ただただ驚く事しか出来なかった
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