*遙時

□■宵月
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あなたが側に居るだけで良い


―――――宵月


「敦盛」

ふと、屋根に居た敦盛に
優しくよく通る声がかかった。
声の主は、同じ八葉であり玄武の
リズヴァーンである。

皆からは我らが白龍の神子に習い
リズ先生と呼ばれているが。


「リズ先生、私に何か…?」

「否、お前の姿が見えないので
私が勝手に探していたまでだ」

敦盛の控えめな問いかけに
今まで屋根を見上げていたリズは、
得意の瞬間移動で
敦盛の隣へと姿を移す。





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