*遙時

□■嫉妬というもの
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惚れた方の負け


―――――嫉妬というもの


『惚れた方の負け』

よくそう言うけど、
それは本当だとつくづく思う。


毎晩、いつも違う女の所へ
通うアイツを、俺が止められる筈も無く。


惚れたのは俺。
所詮、成り行きで重ねた
身体だけの遊びの関係であって。



「っ、…くそっ!」



くすくす、と
楽しそうに笑い合う友雅と女に、
気まずくなってそこから走り去った。





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