*花恋言葉

□紫蘭:友季/ネタ
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美しい思い出は永久に

―――――紫蘭

月を眺め、独りごちる。
愛した相手はもうこの世には居らず、
失ったのは情熱、残るのは……。
杯を指で傾け、今は亡き人を思う。

「季史殿…」

神子の力で浄化された美しき舞手。


さらさらと、雨が降る。
想いを交わした夜も、雨が降っていた。
『生涯共に』と、誓ったあの日。
『互いに忘れないよう』
彼の手に紫蘭の花を手渡した。

そんな、優しい思い出。


「…あなたは…、」

ふと瞳を開けてそこに映ったのは、
今しがた脳裏に蘇っていた
懐かしい想い人。





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