*物語

□■日輪なんてっ
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日輪なんて大嫌ぇだ


―――――日輪なんてっ


「俺と日輪どっちが大切だ」

「日輪」


朝陽が眩しい四国で、
数時間前から同じような会話が
繰り返されていた。

それはもう
陽が昇る数刻前の夜明けからずっと。


言い争っている当人と言えば、
元就大好きな元親と、日輪大好きな元就。
とりあえず恋仲である両者は
珍しく昨夜よりコトをイタしていて。


だが


「もっかい聞くぞ
俺とのセックスと日輪、どっちが大切だ」

「日輪日輪日輪」

「だァァァァァ!もう日輪死ねッ」

「日輪を馬鹿にするでない!
このクソ鬼めが、焼け焦げよッ!」


この繰り返しである。





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