*花恋言葉
□藤:友天
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「君は良い目をする
私はそれに惹かれたのかも知れない」
「意味わかんねぇ…」
口説き文句のようなものを言い出す彼に、天真の呆れたような視線。
挙げ句…そう、それだよ、と天真の顎に指を添えて持ち上げてしまう。
「やめろ、変態」
「ふふ、猫のようだね」
「このっ…!」
カラン…カラン…
飄々とした友雅に天真が食い下がろうと胸元を掴んだところで、校舎特有の授業開始のチャイムが鳴り響いた。
「ほら、生徒は授業だよ
それとも保健室で私と休むかい?」
教員失格と言える言葉を投げかけると、案の定去り際の天真に「ふざけんな!」と睨まれてしまったのだけれど。
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