*花恋言葉

□藤:友天
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「昼食がまだだろう?
買ってきたんだ、食べるかい?」

「はぁ…、いらねぇよ」

シッシッと片手を翻して友雅を少々邪険にあしらう。


「天真、そんなに私が嫌い?」

「当たり前だろ
女共にチヤホヤされて
喜んでるようなオッサンを誰が…」

「嫉妬か、それは可愛いねぇ」

「好むか…って、はぁ!?」

友雅の微笑み顔を目の前に、いけしゃあしゃあととんでもない誤解を聞かされた天真は、思わず声が裏返った。

無理もない。
天真は友雅を嫌っているのに、当人はそれをヤキモチだと思っているのだから。


「だ、ば、馬鹿かオッサン!」

「酷いな、私はまだ三十路だよ」

ギッと天真が鋭く睨みをものともせず、友雅はさらりと笑ってみせる。





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