*遙時

□■海原の星
3ページ/6ページ



そろそろ、この不自由な身も
退屈してきた所だ。

天真なりに言うと、


「ないすたいみんぐ、かな?」

ふふ、と笑って異世界の
言葉を呟き、自らもそちらを見やる。


「遅くなってすまなかった
…ん、君は誰だい?」

独特の声を聞き、
何故か心地良さに少し身を震わせた。

美しい、そして何処か
不敵な笑みを浮かべた男。


「まず、そちらの名を名乗って頂きたい
此方は訳も解らず、
捕らわれてしまっているのだから」

「ふふ、これは失礼した
私は翡翠と言う者だ
それにしても、
美しい割には随分と強気なのだね」





.
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ