Long
□Work5
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どれくらい寝たんだろ?
私は上半身の違和感で目が覚めた。
『えっ?』
目を開けると、ベッドに固定された両腕。
ブラウスの中でモゾモゾと動いている手。
その先を見ればこちらを見ている跡部くんと目が合った。
『あと…べくん?』
跡部「やっと起きたか…。」
『ちょっと…腕ほどいてよ』
跡部「ダメだ!縛ってる方が犯されてる気分出るだろ?クククッ」
『やだ…今は部活中じゃないじゃん!』
跡部「部員から求められれば応えるのがマネージャだろーが!」
『そんな…。』
部活中だけ我慢したらいいって思ってたのに…。
これじゃ学校で気が休まらないよ。
今朝の忍足くんに、跡部くん。
もう最低だよ…。
うっすらと目に浮かぶ涙を抑えようと目を閉じた。