Long
□Story02
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『あ〜疲れたぁ…。ちょっと休憩』
確か榊先生にもらったお菓子があったはず。
背伸びをすると机の引き出しを開け、お菓子を探す。
あったあった!
あとはコーヒーっと。
保健室に置いてあるインスタントコーヒーを準備しているときだった。
「失礼します」
『あら?謙也くん』
「聞いてやぁ!名無しさんちゃ〜ん」
私の名前を呼びながら、駆け寄ってくる謙也くん。
コーヒーを作る手を休め、彼の方に向き直した。
「あんな〜俺めっちゃショックなことあってん…。」
しょんぼりと下を向いたまま話す謙也くん。
『まぁ、座って。何かあったの?』
椅子に座ると顔を上げて話し出す謙也くん。