Long
□Work2
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こんなの毎日続けてたら体がもたないよ…。
なんで私があんな目に合わなきゃいけないの!?
もう絶対あんなことするのは嫌!
昨日は歩くのも大変だったし…。
もうマネージャーなんて辞める!
跡部くんにバージンを奪われた次の日の放課後、退部する事を伝えるために部室に向かった。
鳳「あっ!名無しさん先輩」
私を迎え入れたのは今日は鳳ひとりだった。
『跡部くんは?私跡部くんに話があったんだけど…』
昨日の事もあるし…。鳳を警戒してドアの前に立つ。
鳳「跡部さんならもうすぐ来ると思いますから、中で待ってたらどうですか?」
鳳くんは笑顔でそう言うとソファを指差す。
あっ…、あのソファは…。
『いや!いないならまた後で来るから』
鳳くんが指差したのは昨日跡部くんから犯されたソファだった。
そのことを思い出すと、顔が真っ青にしなっていく。
鳳「でももう部活も始まりますよ。…そう言えば昨日はどこにいたんですか?ずっとコートに来ないから心配してたんですよ」
えっ?鳳くんは昨日の事知らないの?
じゃぁあれは跡部とだけの事だったのかな?
『きっ昨日は…急に体調が悪くなって……帰ったの。ごめんね』
鳳くんに跡部くんとの事がバレないように、私はとっさに嘘をついた。
鳳「そうなんですか?今日は大丈夫ですか?」
『うん。大丈夫……』
鳳「よかったぁ…。でもまた具合悪くなるといけないですから、跡部さんが来るまで座ってゆっくりしててください」
鳳くんは知らないみたいだし、優しいし…大丈夫だよね。
『う…うん』
鳳くんは昨日の事情を知らないとわかり、安心してソファに座った。
これが鳳の罠だったとも知らずに………。