灰男
□もしもミランダが男性だったら
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「うーん……リナリーは、僕になんて言ってほしいんだい……?」
「んーっとね……!!……り・な・りーちゃんって呼んでよ!!一回くらい呼んでほしいのよ!!」
「そっ、それは嫌だよ!?た……例え、死んでも嫌だよッ!!」
「……えぇー!!なんでよ!?……少しくらいはいいじゃない?」
「僕には合わないよ!全員に気味悪がられちゃうじゃないか!!」
な、何を言ってんのさマジで!
「えぇ……もう!!やだなぁミランダったら!!そのギャップが素敵なんじゃないよのよぉッ!!」
そんなキラキラな眼差しで言われても、嫌なものは嫌なのに……。
というか、そんなことやるとか。とても恥ずかしいじゃないか。
「あーぁ。いいさねあちらは!」
んん?今の声は、ラビ君かな?
わ、そんな羨ましそうな顔で見ないでよ。恥ずかしいじゃないか!
「…………」
あれ?あの人は神田君かな?
わぁー!ラビ君の隣にいる!
神田君、凄く頑張ってるんだ!
「うぅ…………」
あ、あの子はアレン君かな。
片っ方からは、愛の眼差し。もう片っ方からは殺意の眼差し。
……僕が言うのもなんだけど、すごく不幸だよねあの位置……。
「ちょ、ちょっとミランダったらぁ!!ちゃんと聞いてるの!?」
「え……うん。聞いてるよ!?」
うん!皆騒がしいけど、楽しくって幸せだな。これが、僕の結論。
fin