短編小説
□女っぽい僕と、男っぽい君
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いつものように、朝寝坊して学校に遅刻してついた僕。そしてそのまま、急いで教室へとついた。
すると、僕の机の中に、なにかが入っていることに気がついた。
それは白い封筒が、ひとつだけ。
僕は、それをすぐに開けた。
内容は
『放課後に、体育館裏に来い』
と少しだけバランスの悪い文字でこれだけが書いてある。僕は思わずため息をついてしまっていた。
……簡単に言ってしまえば、呼び出しをくらったって事だろう。
僕にだって、何で呼び出されているかくらいはわかっているんだ。
この髪の毛の色が原因なんだよ。
僕の髪の毛の色は、金色なんだ。
勿論、この髪の毛は金色に染めたわけじゃないんだけど……。
だけど先輩や他人から見れば、染めたから金色なんだって考えにいくらしいんだよねぇ……。
でも、僕は髪の毛の色は黒色に染めたりなんてことは絶対しない。
……だってさぁ。そんな変な勘違いをされて、わざわざ染めるだなんて馬鹿馬鹿しい話じゃないか?
「……よぅ月野。待ってたぜ?」
そして、放課後になって体育館裏に行ったら頭が悪そうな男が一人だけが、そこにいたんだ。
それはいつもいつも僕に付きまとってくる、気味が悪い先輩だ。
髪は染めてあって、痛んでいる。
……また、いつものようなことがおきるんだろうと思っていたのに、それは起きなかったんだ。
僕の憧れの女の子が先輩を殴って先輩を吹っ飛ばしてたんだ……!
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