灰男
□もしもミランダが男性だったら
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あ、はじめまして。僕の名前はミランダ・ロットーといいます。こう見えても、成人はしています。
童顔ってやたら言われますし。
生まれてこの方、不幸まみれな人生だったんだけれど、ひょんなことから!黒の教団という組織に入ることになったんですが……。
僕なんかがそんな虚言吐いていいのかわからないんだけれど……。
僕もエクソシストの一人として、日々奮闘させてもらっています。
……そして!……ここは何かと恋愛事も多い気がするんですよね。
ラビ君は、なぜだか知らないけれど。アレン君に片思い中らしい。
神田君とかにでも相談すればきっといい答えが帰ってくるのに、なぜだか僕なんかに相談してくる。
……いや、口喧嘩になるかもね。
……神田君は神田君で、いつもいつも。ラビ君を目で追ってます。
この前なんて、ラビ君が色目を使っているアレン君にむかって、ものすごい表情で睨んでいました。
とんでもなく怖いです。神田君まで、僕に何かしら聞いてきます。
あ、あれなのかな!?近頃の10代はそっちの傾向なのかな!?
アレン君はアレン君で、僕に効率的に休む方法を聞いてくるし。
アレン君も困ってるみたいだね。
「……まぁ、別にいいんだけどね。……恋愛は、自由だよね?」
あ、あれ!?なんだか今の僕の台詞、凄く恥ずかしくないッ!?
「はい?……ミランダ。今なにか言った?恋愛は自由だとか?」
「えッ……!?あぁ……いや。なんでもないよ、リナリー!!」
この可愛らしい女の子は、リナリー。凄く恐縮なんだけどね。この子は、僕の大切な彼女なんです。
あれ!?……なんでだか、リナリーが凄く不満げな顔をしてる。
「……ミランダったら、いっつもそうやって皆に頭が上がんないんだから!!なんで私もなの!?」
とかなんとか言われたけど……。
し、仕方ないじゃないかよ。これが僕の口調なんだからさぁ……。
「……そ、そんな事は言わないでくれよ。これが、僕の口調なんだから仕方ないでしょう……?」
「だってだってだって!!……アレン君達と喋る時と変わらないだなんて、つまらないじゃない!」
リナリーは僕の話聞いてたのかな?これは変わりようがないの!!リナリーは何が望みなんだろう?
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