シリーズ物
□最悪な出会い
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とある日の学校――――――――
何というか。……学校全体が、いつにも増して騒がしい気がする。
今日は、なにかがあったのかな。
「学校の行事とかは、なかったわよね……?……何なのかしら?」
うさぎは、少しだけ疑問に思いながらも、教室へと歩いていった。
―教室―
そしてうさぎのクラスでは、特に女子が一段と騒がしかったのだ。
「なにこれ……いつも滅茶苦茶うるさい男子が静かだし……!!」
いつも男子がバカみたいに騒がしく静かな女子達に注意を受けるのだが、男子は今日は静かである。
大半の男子は、やたら騒いでいる女子をうざったそうに見ている。
「いつもとは真逆だ……。なんだか凄く、変な感じだわ……!!」
いつもとは違うその雰囲気に、うさぎは少しだけ首をかしげた。
「……おっはよぉ!皆ぁッ!!」
と、やけに騒がしいクラスでうさぎは声を一生懸命に張り上げた。
「あ、おはよぉ!うさぎぃ!!」
そうすると、クラスの彼方此方から、挨拶に答える声が聞こえた。しかし、またまた騒がしくなる。
……一体、何があるっての!?
「ったく……やけに盛り上がってるわ……特に女子が、だけどね」
とこういうことには疎すぎるうさぎは、ますます、何があるのかが全くわからなくなってしまった。
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