booKA

□舞い遊ぶ蝶@
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いつもと変わらないラビ。

いつもと違うのは僕だけ。


「アレン…、何か怒ってるさ?」


あの女から逃げてきて、今僕達は無事に下校中だ。


そして僕は無意識のうちに不機嫌オーラを出してしまっていたようだ。


「別に怒ってなんてないですよ。」


「怒ってんじゃん」


余りに無神経なラビを睨み付けた。

(ラビが大きいもんだから上目遣いになってしまって、大して迫力がないけど、)



「…さっきの女は別に何でもないからさ!?」


少し焦ったようにラビが言った。


「知ってますよーだ、」


「拗ねてるさー、アレン可愛い!」



そう言ってラビ抱きついてくるもんだから僕は顔を真っ赤にしながら必死の抵抗をしてみた。



「アレン、何でこんなに細いんさ…、あんな食べてる飯はどこにいってるんだか…」



「ちょっと! どさくさに紛れてどこ触ってんですか!」


「…じゃあアレンも俺の触る?」





…はぁ!?
何この変態エロ兎
こいつの脳ミソ
何つまってんだよ
顔だけで
生きてんじゃねぇよ



「……アレンさん全部口に出ちゃてるさ、今のはかなり凹むー、うわぁん」



落ち込んでるラビを置いて僕は一人でスタスタと歩いて行った。



(別にあの女の人に嫉妬してる訳じゃないんだもん。ただ…なんかモヤモヤと…機嫌があんまり良くないだけ…)




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