POEM
□空気
1ページ/1ページ
私は目を休めるために外に出た
午後10:28
室内の重く湿り気のある空気に比べると
外の風が心地よかった
空を仰ぐと
広くて安らいだ
静かな夜
葉と葉がかすれて
シャラシャラシャラ
もうすぐ七夕
でも曇り..
そんなことを思いながら見た空は
暗くはなくて
濃い紺色に紅を加えた色だった
それに逆光を浴びる草木
黒くサラサラサラ
柔らかい音を奏でた
こんな空の下で
ずっと上を向いていられたら
幸せなんだろうな
私は
また勉強
その時の光景を忘れないように
ゆっくりと
ゆっくりと..
今後使われるかもわからない知識を
またあの空気の中で
そぉっと
そぉっと..
詰め込んでいくのだろう