小説
□リングをアナタに
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三井サンと付き合って、1年目の記念日がやってくる。
割と脳内乙女な俺は、
プレゼントなんぞを考えてもみるワケで。
やっぱり、いつも身に付けてくれそーなモンがいい。
って考えるとピアスとか最適なんだけど、アノ人ピアスはしねェし。
タオルじゃ…なんかなぁ。
あ、でも風呂上がりに三井サンの色んなトコ拭くのが、俺があげたタオルっつーのは、なんか興奮するかも。
いやいや。現場見れなきゃ意味ねーなこれ。
ベタだけど、ペアリングかね、やっぱ。
まぁあのツンデレ姫が、人前でつけてくんなそうだってのが難点だったりするんだけど。
俺はそれからしばらく考えて。
人前でなんたらはアノ人に期待するだけ無駄だと気が付いて。
ネットで色々調べ始めた。
(へぇ。ここ文字入れんの安い。あ、でもデザインはさっきんとこのがいーか。)
ペアリング、と検索した画面には、これでもかっつーくらいの情報があって。
映画のリングだとかあって、ちょっとウケた。
(これでペア作ってどーすんだよ。)
しばらく時間を忘れて見入っていれば。
なーんかエロチックなサイト出没。
しかもなんつーか。
まぁ、平たく言えばゲイ用の。
そこにあった『リング』に、俺は目を奪われた。
三井サンへのプレゼント、決定。