小説
□心理テスト@
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今日はテスト前で部活がねぇ。
俺は一応勉強道具持って、今は宮城の部屋にいる。
で、宮城はっつーと。
何かの雑誌を読んでる。
…教科書じゃねーのは、言うまでもねぇ。
「三井サン。心理テストすっから、答えてね」
…やっぱな。
「あー?おぉどんなだ?」
「えっとね…あなたは夢の中で登山をしています。山登りは楽しいですか?それとも苦しいですか?」
「楽しくなきゃ登らねーだろなぁ…まぁ山登りなんてさ、疲れて苦しいのも楽しいポイントなんじゃねーの?」
確かうちのオヤジがんなこと言ってた。
「じゃ、次に。歩いていると、行く手に鋭く尖った槍の様な山が見えてきました。それを見てあなたはどー思いますか?」
槍ねぇ。マッターホルンみてぇなやつか…。
「でけぇとかすげぇとか?」
「なんか頭悪い答えスね……ったぁ!」
「うるせーな!終わりか?」
「いや、もちょい質問ある…」
宮城は、すぐ殴るんだからもう…とかボソボソ言いながら、続きを読み始めた。
「また歩いていると沢から勢いよく流れでる湧き水がありました。あなたはどうしますか?」
「飲む。山登ってりゃ喉渇くだろ。あー、あと顔洗いてぇ。」
汗かいてそのままとか、俺嫌いだしな。
「ふんふん。んじゃこれで最後の質問デス。
一休みしてチョコを食べました。そのときのあなたの気分は?」
一休みてこたぁ、まだあんだよな…。
「もーちょい頑張るか、とかチョコもっと食いてえとか。」
だって俺、諦めない男だし。
「はーい。んじゃ結果いきます。」
…なんでニヤけてんだコイツ。
「…オゥ。」