企画部屋
□Valentine's Day
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2月14日の昼休み…この学校の問題児である美堂蛮、アジアン、伊達政宗、長曾我部元親の4人は立ち入り禁止の屋上で自分達の好きなことをしながら寛いでいる。
「理想としてはチョコまみれで『自分も食べて…』だよなぁー。」
雑誌を読んでいた蛮が不意に呟く。その声にタバコを吸っていた政宗が蛮の方を向き手元を見ると、雑誌にはチョコまみれの女が紙面いっぱいに広がっている。
どうやらバレンタインを特集した大人向けの雑誌のようだ。
「Oh…確かに…是非幸村にやってもらいたいな。」
政宗が雑誌を覗き込み口に出した人物は恋人であり好敵手でもある真田幸村。高校入学して初めて会った瞬間、一目ぼれした政宗が約半年かけて落とした生徒だ。
「どれどれ…あー…まぁ理想っちゃー理想だけど…元就はそんなんしてくれるわけねぇからなぁ…。」
そんな政宗と蛮の会話に割って入った元親は雑誌を覗き込んだ瞬間、溜息をつく。
元親の恋人…毛利元就は超がつくほどのツンデレ。恋人である元親にですら気まぐれにデレるだけで後は殆どツンツンしている。
「確かに…マリアなんて土下座しても無理だろうネ。」
元親に続いて雑誌を覗き込んだ、この学校の生徒会長でもあるアジアンは元親と同じく溜息をつきながら同じくツンデレな想い人…マリアに胸焦がす。
そんな溜息をつく元親とアジアンをよそに蛮と政宗は盛り上がる。
「そうか？銀次はテレながらもやってくれそうだぜ？」
「I see…っていうか幸村相手ならチョコなんてなくても俺はOKだけどな。」
蛮の恋人・天野銀次と政宗の恋人・真田幸村は天然で可愛くスポーツ万能だが少し抜けている…と似たタイプだ。
似たタイプだった為か、入学後すぐにお互い意気投合し仲よくなった為、自然と彼氏である政宗と蛮も仲良くなった。
「まぁ…幸村と銀次ならそうかもな…。」
「あの二人の素直さを少し分けて貰いたいとこだネ…。」
そしてツンデレな恋人を持つ元親とアジアンも自然とお互い励ましあっているうちに仲良くなり、悪友だった政宗と元親の繋がりでこの4人はよくつるむようになった。
因みに4人の恋人達も甘いもの好きという共通でとても仲がいい。