純情ロマンチカ

世界の中心
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こんなにも人を想ったことがあっただろうか…

「美咲。今日何時に終わる?」

こんなにも人に傍にいてもらいたいと願ったことがあっただろうか…

「え?あ、今日は3時過ぎには終わるよ。」

こんなにも人を束縛してしまいたいと感じたことがあっただろうか…

「じゃあその時間に迎えに行く。」

こんなにも人の為に動こうとしたことがあっただろうか…

「え、いいよ。そんなに遠い訳じゃないんだし。」

こんなにも人に固執したことがあっただろうか…

「それは俺が嫌。」

こんなにも人に対して自分を見せたことがあっただろうか…

「なんだそれ」

すべて…美咲にだけだ。美咲以外にこんな風に想ったことはない。

「美咲…」

少し呆れ顔の美咲を優しく抱き締めて美咲の唇に自分のそれを深く深く重ねると美咲は翡翠色の瞳を大きく開く
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