純情ロマンチカ

美咲券その後
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優雅な筈の休日の昼下がり。リビングには紙を破る音だけが静かに響いていた。

ビリビリッビリビリビリッ

破っても破っても端まで辿り着かないバカウサギが作った『美咲券』を睨みながら俺のイライラは最高潮。

「あ゙ーもー!仕事しないでなんでこんなもん作ってんだよ!」

事の始まりは昔、小学生の時、兄ちゃんにクリスマスプレゼントとして作ってあげたマッサージ券…。それを今だに大切に持っていた兄ちゃんがウサギさんに自慢げに写真を送ってきたのが今回の原因だ。

「……………」

正直…兄ちゃんが今だに大切にしていてくれたことは嬉しい。でもさ!わざわざウサギさんに教えなくてもいいと思う!!!!!

「大体なんだよ…この券…」

手元にあるウサギさんお手製の券には口では言えない事ばかり書いている…

「…泡…プレイ…」

…はっ!ダメだダメだ!なに考えてんだ俺!!!!!

「なんだ?泡プレイしたいのか?」
「ぎゃッ…!!!!!」

自分の考えに顔が沸騰しかけあたふたしていると背後から急に抱き締められて一瞬にして血の気が引いていく。
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