薔薇マリ壱

HAPPY BIRTHDAY verアジアン
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「あ!マリア、アジアンしゃんよ!」

ユリカのその言葉で後ろの方を見ると物陰からじーっとこちらの様子を見ているストーカー…もといアジアンがいた。

「…うざっ…」

いつもとは違う欝陶しさを感じる

「ね?いちゅもと違うでしょ?」
「まぁ確かにいつもなら…『あぁマリアマリアマリア!』とかってうざったいぐらい人の名前を呼びながらセクハラまがいなことをしてくるもんね。」
「どう…したのでしょう…?」
「う〜ん…」

アジアンの方を見ると何かを言いたそうな…何かを訴えるような眼差しで僕をみている。

「そういえば…さっきなにか思い出そうとしてたんだよね…」

今日…なんかあったんだよなー…なんだっけ…アジアン…12巡月…今日……ん?

「…ねぇ今日って12巡月何番目?」
「え?今日は13番目よ」
「あー…解った。うん。僕が悪いんだ…ごめん。ユリカ、サフィニア。」

…忘れてた…

「「?」」

今日って…

「アジアンの誕生日だ…」

暇つぶし程度に交わした他愛もない会話でふとアジアンの誕生日が気になって聞いてみた。
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