薔薇マリ壱

僕の知らないキミを知る
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その様子を見守っているとなんだかおかしくなってきた。なんというか…話をしているように聞こえるから不思議だよね。

「マリアはボクのだヨ!」
「ウニャーニャー!」

それにしてもいつも余裕ありそうなアジアンが嫉妬するなんて…なんか珍しいかも…

「キミは後から出てきたんだから出る幕はないヨ!!!」
「フニャー!!!」

でも…気付けよって話だよね…

「黒猫のクセに!」
「ニャーニャーニャー!!!」

黒猫…アジアンにそっくりだから嫌いになれないんだよね…

「マリア!マリアはボクとこの猫どっちが好きなんだイ!?」
「ニャーン」
「?!マリア!猫なで声なんかに騙されちゃいけないヨ!!!」
「フニャー!!!」

しかもその猫、目が青いしさ。

「…似た者同士だね」

本当にそっくりで自然と顔が綻んでくる

「マリア…ソレは答えになってないヨ」
「ニャー」

爽やかな朝はアジアンの所為でぶち壊されたと思ったけど、ちょっとだけ良いことはあったよ

「はいはい…」

僕が知らないいつもとは違うアジアンがみれたからね。爽やかな朝を壊した罰はなかったことにしといてあげる。

End
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