薔薇マリ壱

なりきってみようシリーズ★
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『刑事』

「立て篭もっている犯人に言うぞ。無駄な抵抗はするな。早く出て来い」

今、僕たちエルデン警察署刑事課チームZOOはビルに立て篭もっている強盗を逮捕するために現場に来ている。

「…うむ…やはりでてこないな。」

チームZOO隊長のトマトクンの…まぁあまりやる気のない説得も虚しく未だに現場は何も進展のないまま時間だけが過ぎていた。

「う〜ん。提案なんだけどさ。カタリを真正面からつっこんで犯人が魚に気を取られている隙に突入しない?」
「ほ〜それはえぇ考えやな…。てマリアロォォォォォォォズゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!なに考えてんねん!いくらわしかて真正面からはきついがな!」
「うるさい魚だな…じゃあどうするんだよ?」
「うむ…カタリやるか?」
「!?何いうてんねんトマトクンまでぇぇぇぇぇぇえ!!!」
「カタリ!あんまり大きい声はだしゃないの!」
「う…。」

ある程度の漫才が終わりカタリがユリカに怒られている時だった。

『あ…あの…。』

ビルの裏側を監視していたサフィニアとピンパーネルから無線連絡が入ってきた

「む?どうしたサフィニア?」
『あ…あの…今。』

無線から聞こえてくるサフィニアの声は困惑しているようだ。

だがサフィニアが言い終わる前に一緒にいるピンパーネルが一言。

『別部隊・突入しまシタ。』

と告げた

「別部隊…ってチーム龍州?」

エルデン警察署にはいくつものチームが存在していてどこのチームも事件が起こると競い合うように現場へと出動している。

『いえ…あの部隊は…。』

因みにチーム龍州はエルデン警察署の中でも一二を争う暴力的なやり方で事件を解決する野蛮なチームだ。

『チーム・昼飯時デス。』

しかしそんな野蛮なチームより性質の悪いチームがいたりする。

「…うげ…。」

それがチーム昼飯時。性質が悪いと言っても野蛮なわけでもないしやり方が汚いわけでもない。

…なにが性質が悪いのかと言うと

「やぁハニーVv」
「…でたな…」

チーム昼飯時の隊長アジアン…。

こいつが一番性質が悪い。

「ふふっ…現場でもキミはとても美しく咲き誇っているからすぐに見つけてしまったヨ!」

アジアンは、僕がエルデン警察署に入ったばかりの本当に新人の頃、何故かよく色々助けてくれた先輩刑事…ではあるんだけどかなり性格に問題あり。

「…なんでここに居るわけ?裏から突入したんじゃないの?」
「真っ先に愛しいキミの所に来るのは至極当たり前のことだろ?」

何が愛しいだ…僕は女の子じゃないって言ってるだろ。

「それにそろそろボクの部隊の隊員が捕まえているだろうしネ。」
「アジアン!!」

アジアンがそう言うのと同時にビルの中からアジアンを除いたチーム昼飯時のメンバーが犯人らしき男と一緒にでてきた。

「お前という奴はいきなりでていって何をやっているんだ!」
「そんなに怒るなヨ。カイ。ボクがいなくてもキミ達ならそんな犯人なんてことないだろ?なぁベティ?」
「こんにちわ…薔薇のマリア。」
「こ…こんにちわ…」

ぶっちゃけ昼飯時の隊員は苦手だ…特にベティさん…アジアンのことが好きらしくて、好意を持っている僕になにかと冷たい視線を送ってくる…。

「うむ。とりあえず事件は解決したから署に戻るぞマリア。」
「…了解」
「マリア!ボクのパトカーで一緒に戻らないかイ?!」
「うるさい変態!」



こんな感じの職場で今日も僕達はこの町の平和を守っています。

END
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