薔薇マリ壱
□ハロウィン ツッコミ注意報★
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「離せ!馬鹿!この変態鬼畜最低男!」
「あぁ…マリア…このフリルたっぷりのスカートから見える生足!今まさにその生足が際どい所まで見えそうになって…!あぁキミはどうしてそうもボクをそんなに魅了させるのか!」
そう言われてハッとした。そうだ僕、今スカート履いてるんだっけ…。そう思うと急に恥ずかしくなって抱きついているアジアンに今度はアッパーを食らわす
「…黙れ!この馬鹿馬鹿馬鹿!!!!!」
「ふふっ照れているキミも可愛いヨ、マリア」
「うるさい!っていうか君もなんかに着替えるんだろ!さっさと行け!」
全く…なんでこんな…。着替えに別室にいくアジアンたちを見ながらうな垂れているとユリカが隣にきてクスッと笑った
「アジアンしゃんって本当にマリアのことが大切(たいしぇつ)なのね」
「え?どこが?」
「だって、いちゅものアジアンしゃんなら喜んでマリアの蹴りを受けるのに、しゃっきは、しょうしなかったじゃない」
「…それは…」
「もしもあのまま蹴ってたらマリアが後で恥じゅかしい思いをしゅるって思ったからでしょ?」
「…う…」
「マリアもう少し(しゅこし)素直(しゅなお)になった方がいいんじゃない?」
解ってはいた…アジアンはどんな時でも僕のことを最優先に考えてくれてる。それは解ってはいるけど…
「…僕は結構素直な方だと思うけど…」
「しょう?」
仕方ないよね…僕こういう性格なんだから。
「あ、マリアきたわよ」
僕が不貞腐れたような顔をするとユリカはまたクスッと笑い僕を着替え終わったアジアンの方に押し出した。
「マリアマリア!どうだい?似合うかイ?」
アジアンはまるで子供のような笑顔で僕に駆け寄ってきた。その姿はいつもの棘闇の服とは正反対の真っ白の外套に真っ白の服…っていうか…