薔薇マリ壱

ハロウィン ツッコミ注意報★
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はっ!でもよく考えてみるんだ僕…!トマトクンとアイツは、すこぶる仲が悪い。つまりトマトクンがアイツを呼んでいることはない筈だ。そうだ落ち着け自分。アイツな訳がない。来るわけがない。そうだトマトクンは以外に顔が広いじゃないか。もしかしたら僕の知らない人かもしれないじゃないか。アハハきっとそうだ。そうに違いない。まぁ知らない人に見られるのを物凄く嫌だけどアイツに見られるよりは全然マシだ!

「あぁボクの愛しいマリア!キミはやはり何を着ても美しいネ」

そうそう君の愛しいマリ…って…嫌な予感的中かい!

「…アジアン…」

ドアの方を見るとお馴染みの馬鹿1号アジアンと…まさか…そう来たか…

「自分の物でもないのに自分の物というのはどうかと思うが確かに似合っているぞ」

抜歯趣味の鬼畜頭目こと馬鹿2号荊王

「ユリィはやっぱりどんな格好でも似合うな!キャハハハ」
「飛燕…ユリィじゃなくてユリカって何回言えば解るの?」

それに僕たちのユリカを虎視眈々と狙う馬鹿3号の飛燕が立っていた。

「…なんでこの不可思議なメンバーを呼んだ訳?トマトクン…」
「む?別に理由はないぞ?ただ思いついた時に偶然近くに居てな。なにかとウチのメンバーとも縁があるようだし招待してみたんだ。俺は縁って奴を大切にしているからな」

…縁ね…大切にするのは君の勝手だけど…物凄く僕的には迷惑なんだけど…

「ふっ…野菜男に誘われるのは癇に障るが愛しいキミに会えるのならばそんなこと問題じゃないヨ。それにこんな危険なところにキミを置いておくなんて考えるだけでも恐ろしいからネ」

馬鹿2号と睨み合っていたはずの馬鹿1号がいつの間にか僕を隣まできて僕を馴れ馴れしく抱き寄せようとした。

「…触るなこの変態!」

咄嗟にいつもの調子で蹴りをお見舞いしようとしたがその足を上げた瞬間にアジアンに抱きしめられた。
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