薔薇マリ壱
□ハロウィン ツッコミ注意報★
3ページ/7ページ
「よしじゃあ皆、着替えろ。一応衣装も用意してあるぞ」
「って…なんでこの衣装になったわけ?トマトクン…」
着替え終わって皆が円卓のある部屋に集まった。そこにはトマトクン扮する吸血鬼を始め、半漁人のマーマン、ピンパーネルの狼男、ユリカのミイラ女、サフィニアの雪女。そして僕の…
「ひひひっ似合ってるぞ。マリア」
「…僕は女の子じゃない!それなのになんでこんなフリフリヒラヒラの衣装…しかも魔女ってどういうことだ!ってうわ!」
女の子が着るような衣装の所為で殴りかかろうとするにも動きづらい…挙句の果てにはヒールのある靴の所為でこけそうになりピンパーネルに助けてもらう始末…
「屈辱だ…」
「アリアローズはまだマシな方やないか…わしなんて…わしなんて…」
「あぁそうだね。君のは仮装って言わないよね。そのまんまだもんね。ちょっと黙ってろ魚」
「うっわ…めっちゃ凹むわ…」
本当にうるさい…凹むのはコッチだ!こんな格好ベアトリーチェやモリーは勿論、アイツにも絶対に見られたくない!こんなのを見られた日には一生、陽の下には出られない!
僕が床にうな垂れていると当事者であるトマトクンはさも自分が悪いと思っていないような声色でとんでもないことを告げた
「まぁそういうな。今日はゲストも呼んであるんだぞ?」
「ふーん…ゲスト!?」
思わぬ発言に失神しそうなんですけど!っていうか嫌な予感が凄いするんだけど!?
「誰?!誰を呼んだ!!!!これ以上誰に恥をされせっていうんだ!」
「秘密だ」
「ふざけるな!超最低!」