薔薇マリ壱

ハロウィン ツッコミ注意報★
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さっきまで落ち込んでいた筈のカタリが急に元気になって扉を開けようとした瞬間

「遅いぞ。」

呼び出した本人が事務所から出てきた。

「…え?…なにその格好…」

でもそのいでたちはいつもの派手な格好とは違ってて…まぁある意味今の格好も目立つけど…黒い外套(裏地は赤)を羽織いその中は黒いタキシード。さらには黒いシルクハットを被って現われた我らが園長…

「む?なんだ知らんのか?今日はハロウィンだぞ?」
「「「「はろうぃん?」」」」」

多分今、トマトクン以外全員が頭の上に『?』を飛ばしていると思う。

「そ…それ…なら…知っています…」

と思ったら意外な事にサフィニアは知っていたようだ。

「…確か…昔…どこかの…国の伝統行事で…そのような行事が…あったとか…。一年に一度…死者の霊や精霊や魔女が現われるのから…身を守る為に…仮装や、魔除けの焚き火を焚いていた…そうです。」

トマトクン以外が関心をしているとトマトクンがいつものひひひっという似合わない笑いをした。

「ひひひ。よく知ってたなサフィニア」
「あ…む、昔…お姉様に借りた本で…よ、読んだので」

それを見てサフィニアは顔を真っ赤にして俯く。サフィニアって本当にわかりやすいと思う。なんでトマトクンは気づかないのかいつも不思議でたまらない。

「えーと…それでその格好なわけ?」
「うむ。たまには羽目を外して騒ぐのも良いだろう。準備も先程出来たしな」

なるほど。準備中だったらから皆を扉の前で待たせてたのか
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