薔薇マリ壱
□薔薇の君
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「そういえばさ…君、毎日毎日この薔薇買ってるの?結構どれも上質な薔薇だよね。」
「ん?違うヨ。コレは僕が毎日、温室で端正に育て上げている薔薇だヨ。」
「ふーん…って温室!?」
温室で育ててる!?
「といっても一部を借りているだけなんだけどネ。」
「そ…そうなんだ…」
アジアンが園芸…想像できないんですけど…聞かなきゃよかった…
「はっ!まさかマリア僕の金銭面を心配して?フッ…その心配は無用だヨ!!!!」
「別に心配なんてしてない!ただ気になってみただけだよ!!!!はい、それ以外用事なし!帰っていいよ。しっしっ」
なんか精神的ダメージ受けた感じだ…疲れた早く寝たい…
「分かったよ…じゃあおやすみマリア。チュッ」
「!アジアン!!!!(怒/照)」
――バタンッ…――
あの変態野郎!なにさりげに人の頬に〜!!!!明日、会ったらハーレムゴードン投げ付けてやる!!!!
薔薇を花瓶に差し入れつつ復讐に燃える、頬の真っ赤なマリアローズであった。