薔薇マリ壱

薔薇の君
8ページ/10ページ

「そういえばさ…君、毎日毎日この薔薇買ってるの?結構どれも上質な薔薇だよね。」
「ん?違うヨ。コレは僕が毎日、温室で端正に育て上げている薔薇だヨ。」
「ふーん…って温室!?」

温室で育ててる!?

「といっても一部を借りているだけなんだけどネ。」
「そ…そうなんだ…」

アジアンが園芸…想像できないんですけど…聞かなきゃよかった…

「はっ!まさかマリア僕の金銭面を心配して?フッ…その心配は無用だヨ!!!!」
「別に心配なんてしてない!ただ気になってみただけだよ!!!!はい、それ以外用事なし!帰っていいよ。しっしっ」

なんか精神的ダメージ受けた感じだ…疲れた早く寝たい…

「分かったよ…じゃあおやすみマリア。チュッ」
「!アジアン!!!!(怒/照)」

――バタンッ…――

あの変態野郎!なにさりげに人の頬に〜!!!!明日、会ったらハーレムゴードン投げ付けてやる!!!!

薔薇を花瓶に差し入れつつ復讐に燃える、頬の真っ赤なマリアローズであった。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ