薔薇マリ壱
□薔薇の君
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ってキス…?ん?
「…調子に乗るなぁ!!!!」
「痛ッ!痛いじゃないかマリア」
正気に戻った所で右アッパーを振り上げるとさすがにやられると思わなかったのか拳はアジアンの顎に見事にヒットした
「さっきまでウットリしていたのに急に拳を繰り出すなんて…ふっ…やはり僕の薔薇はなかなか手強いネ」
「何がウットリだ!誰が君のだ!誰が薔薇だ!調子に乗りやがって!このエロ魔神!出てけ!今すぐ出てけー!!!!」
アッパーのおかげでようやくアジアンの魔の手から離れた。
「ったくいつまで抱きついてんのさ!!あぁ嫌だ!アジアンなんて嫌いだ!!」
「酷いなハニー…」
体のあちこちを汚い汚いってやるとアジアンは少し哀しげな顔をしたけど構ってられるか!構ったが最後、どんなセクハラをされるか分かったもんじゃない!
「ハニーって言うな!とにかく、それ置いてさっさと帰れ!!!!」
とりあえず花が可哀想だから薔薇は貰っといてあげるから君は早く帰れ!
「えー…」
「えーじゃない!君、言ったよね?『せめてコレだけでも』って。なに君、約束守らないの?僕、約束守らない奴なんか嫌いなんだよね」
「うっ…わ…分かったヨ」
ふんっ!分かれば良いんだよ分かれば。…あ。そういえば…せっかくだし聞いてみようかな。