薔薇マリ壱

薔薇の君
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「さようなら」
「!!!!待っておくれよマリア!」

ドアを閉めて強制帰還してやろうとしたらアジアンめ!足をドアの間に挟んで閉めれなくしてるし!

「か・え・れ!足をどけろ!閉めさせろ!!!!僕の目の前から消えろ!!!!」
「せめて…せめてコレだけでも受け取ってくれナイかい。マイスウィーテスト」

そういってドアの間から差し出されたのはやっぱり棘のない赤い薔薇…。

「いらない!今日だけで3本も貰ったじゃないか!!!!そんなに僕に薔薇を渡してどうするのさ。それに花瓶にもう入らな…あ!」

自分で言った言葉が墓穴を掘った事に気付いてしまった…

「花瓶?もしかしてマリア…」

やばい!僕の馬鹿馬鹿!!!!

「な、なんでもない!花瓶?僕そんなこと言ったっけ?気のせいだよ気のせい!!!!」

やばい…自分でも頬の辺りが熱いのが分かる…

「マリア!」
「え?」

ちょっと気を抜いた瞬間、アジアンがドアを開け放して僕に抱きついてきた。
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