薔薇マリ壱

薔薇の君
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「ん…?誰だろ?」

アジアンはいつも僕が気付くまで待つか勝手に侵入してくるからアジアンではないだろう。

「はーい。どちらさ…」

そう考えた僕は馬鹿だ…浅はかだ…信じられない…

「やぁ!ハニーVv」
「アジアン…」

ドアを開けた瞬間立っていたのはいつもの変態ストーカー野郎のアジアンだった。超最低…。

「なんで今日は常識人ぶってノックとかしてんの?いつもは勝手に侵入したり開けるまで待つくせに。」
「ふふっ。勝手に侵入するのも開けるまで待つのもマリアを驚かしたいからだヨ。」

驚き飛び越えてうざいってば。

「ふーん。で今日は?」
「たまにはマリアに優しく招き入れてもらいたくてネ。招き入れてくれるだけで良いんだ!そう!まるで奥サンが旦那サンを優しく迎え入れるが如く!それだけで僕は幸せすぎて幸せすぎて…あぁマリアマリアマリア!!!!」

陶酔馬鹿にはつける薬とかないのかな…。まぁないか。ないね。ていうか馬鹿は死んでも治りそうにないしね。
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