薔薇マリ壱

色づく世界
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無色透明だった世界がキミに会ってから徐々に色づいていった。

まず初めに色づいたのは君の『橙色の瞳』…

見てはっきりした。ボクが心のどこかで無意識に探し求めていたのは、キミなんだと。キミがいて初めてボクの世界は動き始める。

あぁ…マリア…マリアマリアマリア。

幾度となくキミの名前を囁いてもキミへの気持ちはとどまることを知らず、ボクの心から溢れんばかりの愛へと姿を変えていく。そしてボクはそれを愛の言葉にし、キミに伝える。

キミの全てを愛すると全身全霊を賭けて誓っているのにキミはそんなボクを信じてはくれない…。分かっているヨ。キミは昔のボクと同じだから。自分以外の人が信じられないんだよネ?

そしてそんな自分もキミはきっと否定しているんだ…。

あぁ…マリア…そんな不安をボクはすぐにでも消してあげたいヨ。この腕で強くそして優しくキミの震える細い肩を抱きしめて、形の良い可愛らしい耳元でキミへの愛を囁き、その形の整った麗しの唇に…あぁ…愛しのマリアローズ!!

…分かっているヨ。そんなことをしたらきっとキミはボクを拒絶するだろうネ。キミが望んでくれるまで、ボクはそんなことを無理矢理したりはしないから安心していいヨ。

ボクはキミの騎士だからネ。





キミの世界はきっと今、Zooのメンバーや色んな奴らと出会い、色づき始めているのかもしれない…。でも完全に色づくにはまだまだ前に進まなくちゃいけないヨ。

勇気をだして、一歩踏み出そう。

「さぁ行こうマリア」
「アジアン…」

大丈夫。ボクはキミの傍にいるから。

END
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