薔薇マリ壱

HAPPY BIRTHDAY verアジアン
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12巡月13番目…今日、僕は食料と冬対策の買い出しに鉄鎖の憩い場に来ている。

「はぁー…寒いな〜」

もう12巡月…寒いはずだ。吐く息も白く余計に寒さを感じる

「…………」

そういえば今日はなにかあったような、なかったような…と考えていた時だった。

「マリア!」
「あれ?ユリカとサフィニア?」

急に名前を呼ばれた。振り返ってみると同じクランのユリカとサフィニアが息を切らしながら走ってきた。

「良かったわ無事で」
「へ?」

いきなりの言葉に間抜けな声がでた。無事?なんのこと?

「あ、マリア、アジアンしゃんに会わなかった?」
「アジアン?今日は会ってないけど…どうしたの?」

そういうと息を整え終わったサフィニアが続けた

「そ…それが…先程…マリアを探していたようなんですが…」
「うん…まぁいつものことだね」

アジアンが僕を探しているのなんて日常茶飯事だ。だってストーカーだし。

「しょれが、なんだかいちゅもと違って余裕もなしゃしょうだったし慌てていたからマリアに何かあったんじゃないかと思って」

アジアンに余裕がない?なんか珍しいな

「うーん…でも僕別になんともないよ?」

別に今日は地下迷宮に潜る予定もないし。買い物が終わったら家に帰るつもりだし。
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