薔薇マリ壱

ハロウィン ツッコミ注意報★
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10巡月31番目。珍しくトマトクンから事務所に集まるよう収集がかかった。いつもはカタリに任せっぱなし(というかあの半魚人が自ら進んでやってるだけなんだけど)で収集をかけたとしてもカタリが皆に知らせに来るのに今回は珍しく園長自らが知らせに来た。

「なんなんだろうねイキナリ」
「さあなぁ。トマトクンなんも教えてくれへんかったし。わしもようわからんのや」

動物園事務所がある第二王立銀行に入ろうとしたら半魚人ことカタリと、はちあわせて一緒に事務所に向かう

「ということはトマトクンがなにか情報でも掴んだのかな?でも珍しいよね。いっつも何処かの半魚人が嘘臭い情報を掴んできてそれに巻き込まれるパターンばっかりなのに。」
「ほんまやで…って何が嘘臭いねん!ちゃんとした情報ばっかりやったやろうが!」
「は?ちゃんとした情報ばっかり?本当に?冗談なら笑ってあげるけど本当にそんな事言ってんの?君、本当に脳みそまでお魚レベルにでも落ちたの?一応頭の中まではお魚になってないものだとばっかり思ってたのにそれは僕の思い違いだったんだ?僕が覚えている限りじゃ本当に…ほんとーに!数えるぐらいしかちゃんとした情報なんてなかったと思うけど?それとも僕が入る前は違ったのかな?そんなわけないよね?少しは反省したら腐れ魚。」
「…う…なにもそこまでマシンガントークかまさんでもえいやないか…」
「ふん。…あれ?」

銀行内のエスカレーターで上にのぼり思いっきり肩を落としているカタリと事務所の前まで行くとユリカとサフィニア。それにピンパーネルが事務所の前で立っていた。

「あ、マリア。」
「ユリカ…サフィニアそれにピンパーネルまで扉の前でなにしてんの?」
「そ…それが…一度…入ろうとは…したんですが…」
「追イダサレ・まシタ」
「は?トマトクンに?」
「はイ」
「なんやそれ?おーいトマトク…んンッ!?」
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