薔薇マリ壱

君が僕を見ていてくれている内は
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『君の為ならなんだってするよ』

そんな言葉…信じられない…

「ねぇアジアン」

人間の…他人の言う事なんかは8割方嘘だよね。

「なんだいハニー?」

まぁ僕もそうだけど…。本当のことなんか言ったって足元をすくわれるだけ。

「…この間…僕の為ならなんだってするって言ったよね?」

他人は信用してはいけない。信じて良いのは自分自身だけ。

「言ったヨ。当たり前じゃないか!僕はマリアの騎士だからね!!」

そうやってずっと生きてきた。

「じゃあさ…」

それはずっと変わらないことなんだろうなって思ってた。これからずっと此処で生きていくんだから…。でもZOOに入って大切な仲間が出来てそれは変わった。仲間なら…仲間だから信じていこうって思えた。

「僕が…」

…君のことも信じてみたいと思った。

「僕を殺して欲しいって言ったら…君は僕を殺してくれるの?」

だから…思ってもいない…ううん…実際は思ってても口に出したことはないことを聞いて君を試す。

「……………」
「……………」

突き放されるならそれが君の本心。他の周りのクソ野郎共達と同じで上辺だけで僕に近づいてる最低野郎だ。
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