お題
□動詞系お題
3ページ/7ページ
「だめですよ。だめです、だめなんですって」
「どうしてだ」
「だって貴方はいつも俺の前を歩いてる。俺はいつも貴方の後ろにいるんです、だから、だから貴方が俺を振り返っちゃいけないんですよ!貴方は前を見続けないと!」
「ほぉ…、それで?」
「俺なんかが貴方の妨げになっちゃいけないんです。それがどんなに小さな障害でも、どんなに微かな傷も、俺は絶対貴方の迷惑にはなりたくないんです!」
「それが命令でも?」
「…っそ…、そうです!」
「お前が嫌がるそれを、俺様が望んでいるのだとしても?」
「そ…そ、そうです!そうなんです、だから!」
「だからお前を諦めろと」
「俺の存在はきっと、貴方の迷惑になりますから」
「…ほお、そうか、そうか。わかった」
「…!あ、ありが」
「だが認めないぞ」
「!」
「お前が常に俺様の後ろにいるというのなら、いくらでも振り向こう。望もうと望むまいと、お前が必要なんでな」
「な…なんっ、なんっ、で」
「二度も言わすか」
「…っ!」
「…お前が、俺を振り向かせたくないのなら、お前が俺様の隣まで来ればいい。お前が俺の背中だけを見るのでは無く、俺と共に前を見ていればいい」
「…っでも、でも、俺はっ」
「お前が俺に感じているそれが、愛でも憧れでも、他のどんな虚構でも構わないから、な。スコルポス」
「おれはっ」
「なんでもいいからお前は、俺の隣にいてくれないか」
だから無理だって言ってるのに、俺はあなたに逆らったのに。
メガトロン様は既に一度、あいしてるを告白なされたんだと思います。