お題

□動詞系お題
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「だめですよ。だめです、だめなんですって」

「どうしてだ」

「だって貴方はいつも俺の前を歩いてる。俺はいつも貴方の後ろにいるんです、だから、だから貴方が俺を振り返っちゃいけないんですよ!貴方は前を見続けないと!」

「ほぉ…、それで?」

「俺なんかが貴方の妨げになっちゃいけないんです。それがどんなに小さな障害でも、どんなに微かな傷も、俺は絶対貴方の迷惑にはなりたくないんです!」

「それが命令でも?」

「…っそ…、そうです!」

「お前が嫌がるそれを、俺様が望んでいるのだとしても?」

「そ…そ、そうです!そうなんです、だから!」

「だからお前を諦めろと」

「俺の存在はきっと、貴方の迷惑になりますから」

「…ほお、そうか、そうか。わかった」

「…!あ、ありが」

「だが認めないぞ」

「!」

「お前が常に俺様の後ろにいるというのなら、いくらでも振り向こう。望もうと望むまいと、お前が必要なんでな」

「な…なんっ、なんっ、で」

「二度も言わすか」

「…っ!」

「…お前が、俺を振り向かせたくないのなら、お前が俺様の隣まで来ればいい。お前が俺の背中だけを見るのでは無く、俺と共に前を見ていればいい」

「…っでも、でも、俺はっ」

「お前が俺に感じているそれが、愛でも憧れでも、他のどんな虚構でも構わないから、な。スコルポス」

「おれはっ」

「なんでもいいからお前は、俺の隣にいてくれないか」

だから無理だって言ってるのに、俺はあなたに逆らったのに。











メガトロン様は既に一度、あいしてるを告白なされたんだと思います。

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