□「※素晴らしき嫉妬」月様より
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深夜1時。
周りの家はとっくに寝ているだろう。

しかし、雲雀の家には起きている人が2人・・・。


1人はもちろん当たり前の、この家の主の雲雀恭弥。

2人目は雲雀の恋人でもある六道骸。

いつもならベットの上で、イチャイチャラブラブしているが2人は明かり一つもついていないリビングにいる。

「もう一回聞きますよ?跳ね馬と何をしていたのですか」

何故、こんなに冷たい眼をしているのか・・・。

雲雀は目の前にいるであろう骸を見ようと必死だった。
本当に真っ暗で骸の顔が全然見えない。
もちろん雲雀が見れないのだから骸からも雲雀の顔は見れないだろう。

「だからっ・・・!あの人とは何もないって!」





事の始まりはついさっき。
雲雀の携帯に家庭教師であるディーノから呼び出しをくらった
とりあえず、家の外にでて来いと言われたので出てみると案の定ディーノがいた

「はぁ、何?」
「あのさ、付き合ってる奴とかいるのか?」
「は・・・?誰が」
「恭弥が」
「っ!」

付き合っている人・・・。
要するに恋人。
骸は恋人なのだろうか、、、
まぁ骸はそのつもりだ。
もちろん雲雀だって恋人と言うことで付き合っている。
「いや、別に。貴方には関係ないでしょ」
「っ!関係なくねぇよ!俺はオマエが・・・恭弥が好きなんだよっ」

ディーノからの突然の告白。
一瞬驚きを見せたが、あの雲雀だ
すぐにポーカーフェイスを保った

「・・・僕は男。貴方も男。
だいたい僕は貴方なんか好きじゃないよ。それだけ・・・。
じゃ」

「待てよ!」

早く、用を済ませて、骸の帰りを待たなくては。
なんて乙女な事を考えていた雲雀は突然、ディーノにキスされた。

「んぅ!?・・・っや!ふぅっ・・・」

ガリッ

容赦無く自分の口の中に入ってきたディーノの舌を噛んだ。

「っ!?」

鈍い痛みでディーノは雲雀から離れた。

「はぁっ・・・何、やってるの?」
「何って、恭弥にキスした」
「っ・・・!何で!」
「何で?そんなの決まってんだろ。恭弥が好きだからだよ」

そういわれて冷たいコンクリートに押し倒された
「やめてっ!僕には骸がいるんだっ!」


ピクッ

「骸・・・?骸って六道骸か!?恭弥を殴って監禁した男だぞ!?」
「貴方には関係ない。それに骸の事悪く言わないでよ」
「だったらここで襲うまでだ」

首筋に顔を埋められて、もう少しでキスマークが付きそうな頃。

「・・・恭弥?」

「?!骸!」

そこには愛しくて今一番、逢いたかった恋人がいた
やっと助かる。そう思ったのが甘かった

「骸っ・・・?」

「何、してるんですか?」

「何・・って襲われてる「言い訳は結構です」
「え」
「来なさい」

雲雀をディーノから剥がして雲雀がすんでいるマンションの中へと入っていく。
途中で雲雀が骸に話しかけるけど
無視されてしまう。
少し経って雲雀がすんでいる5階の部屋に着いた。
雲雀の腕を掴んでいるもう片方の腕で玄関を開ける骸。

雲雀が入ったのを確認して自分も入り思いっきりドアを閉める。
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