テニプリ
□小ネタ
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「不動峰中2年神尾アキラっす」
「氷帝学園3年宍戸亮だ」
「………Zzz」
「…え、と。あの、寝てます?」
「ハァ…すまねぇ。おい!ジロー起きろ!」
「うー?…ムニャムニャ…」
「…おら起きろ!」
(ゴンッ!)
「ッたぁああ!ちょっ、信じられないC!」
「うるせえ!こんな時まで寝てるヤツがあるかよ!」
「(まさかのグーだよ。痛そー…)」
「ほら!自己紹介!」
「わかったC〜!氷帝学園3年芥川慈郎!好きなものは羊とムースポッキーと寝ることとあと丸井君でっす!!」
「…いや、そこまでは聞いてないっすよ芥川さん。っていうか『丸井君』って、立海大付属の丸井ブン太さんっすか?」
「そう!まじ大大大ファン!かっこいーよね!」
「コイツ試合会場とかで丸井に会うとすっげーうるせぇぜ?いつもは寝てばっかで俺達の話も聞いてないくせに」
「そうなんですか?でも丸井さんの試合みましたけど、凄かったっす。さすが立海大のレギュラーってかんじでした」
「だよねー!あー、丸井君とも対談したかったなぁ…」
「なんだよ。俺らじゃ不満だってか」
「そういう訳じゃないC〜」
「では、そろそろはじめましょうか!…お二人は同じ学校っすよね」
「おぉ。幼稚舎から一緒だからなぁ」
「幼なじみだよねー。あと岳人もー」
「向日さんっすか。なんか仲良さそうで羨ましいです」
「そうかぁ?ただの腐れ縁だぜ?」
「多分このまま高校も一緒な気がするC〜」
「だな」
「学校といえば、俺らからすれば氷帝ってお金持ち学校なイメージあるんすけど、実際どうなんすか?」
「あー…。確かにな。氷帝はいろんな人間が入ってくる。俺たちみたいなフツーな庶民もいれば」
「跡部みたいな大財閥の跡取りみたいなのもいるんだCー!」
「そうなんですか?」
「おう。まぁいわゆるセレブ組だ。うちの部活だと跡部はもちろん樺地に忍足に、長太郎もだな」
「え?鳳に忍足さんもなんですか?」
「鳳は弁護士の息子で忍足は大学病院の医者の息子なんだC〜!」
「へ、へぇー…なんか凄いっすね氷帝」
「んなこたないぜ。アイツらも付き合っていけば普通の中学生のガキだしな!」
「あ、でも跡部の天然発言にはいつも笑わせてもらってるCー!」
「天然発言?」
「おぉ。笑っちまうぜ?アイツ、カップラーメンも駄菓子も知らなかったんだぜ」
「え、えぇ!?まじっすか!?」
「電車の乗り方も知らなかったCー」
「…うわぁ。凄いっすね跡部さん」
「ま、アイツなりに俺らのこと理解しようと部室のPCで『マクドナルド』って検索してたのは、感動したけどな」
「レギュラーみんなで大爆笑だったけどねー」
「なんか楽しそうっすね、氷帝」
「たのCーよ!」
「ははっ!芥川さんめちゃくちゃ元気っすね」
「元気が取り柄だからねー!」
「いっつもこんくらい起きててくれれば良いんだがな」
「もう!俺のことはいいCー!次!神尾君のこととか知りたいな!」
「え?俺すか?」
「うん!不動峰のこととか話してほC〜!」
「俺らんとこは橘さん以外が皆2年です。それにできたばっかりの部活なんでいろいろありました」
「跡部からきいたぜ。元の監督とひと悶着あったらしいじゃねぇか」
「はい。でも橘さんがきて、俺らんこと引っ張ってくれて…!感謝しても仕切れない気持ちです…っ」
「……アイツはでっかい男だぜ」
「あ…。そっか…宍戸は橘に…」
「…まぁな。だがあれは俺にとって必要なことだったって思ってる。橘に負けた事で、俺は成長することができたしな!」
「…確かに橘さんはでかい男です。けど、俺は宍戸さんもでかい男だと思います!」
「ハハッ、なに言ってんだよ神尾!」
「うわー宍戸照れてるC〜!全く宍戸は年下になつかれるよね」
「?は?」
「…あー!鳳っすね!」
「なんだ長太郎のことか?…まぁ慕ってくれるのは正直嬉しいぜ」
「あれは慕ってるっていうかもはや忠犬だC〜」
「ぶはっ忠犬!ぴったりじゃないっすか!」
「あぁ?お前ら、長太郎を犬よばわりかよ」
「だって宍戸に構ってもらってる鳳って、しっぽ振ってる大型犬にしかみえないC!」
「言いたい放題だなジロー」
「でも、ま!神尾君も似たようなものだけどね!」
「へ?俺もですか?」
「というか君のとこはみーんな橘に対して忠犬さながらだけどねー」
「そ、うですかね…」
「そうだよー」
「ま、いいじゃねぇか!仲が良いことは悪いことじゃねぇだろ?」
「………まぁ鳳はそれだけじゃないだろうけどね(ボソボソ…)」
「なんか言ったか?ジロー」
「なーんにも!あ、もういい時間じゃない?」
「確かに、そろそろ終わりにしましょうか?」
「だな。今日は楽しかったぜ!サンキューな神尾」
「いえ!こっちこそ楽しかったっす!」
「また神尾君と遊びたいC〜!」
「ぜひ!あ、今度不動峰と氷帝で練習試合とか、出来ないですかね…?」
「それ名案だね!跡部に掛け合ってみるCー!な、宍戸!」
「おう。楽しみにしてるぜ!」
END,